詩篇143-145 ; Ⅰコリント14:21-40

詩篇

第143篇

143:1主よ、わが祈を聞き、
わが願いに耳を傾けてください。
あなたの真実と、あなたの正義とをもって、
わたしにお答えください。
143:2あなたのしもべのさばきに
たずさわらないでください。
生ける者はひとりもみ前に義とされないからです。
143:3敵はわたしをせめ、
わがいのちを地に踏みにじり、
死んで久しく時を経た者のように
わたしを暗い所に住まわせました。
143:4それゆえ、わが霊はわがうちに消えうせようとし、
わが心はわがうちに荒れさびれています。
143:5わたしはいにしえの日を思い出し、
あなたが行われたすべての事を考え、
あなたのみ手のわざを思います。
143:6わたしはあなたにむかって手を伸べ、
わが魂は、かわききった地のように
あなたを慕います。〔セラ
143:7主よ、すみやかにわたしにお答えください。
わが霊は衰えます。
わたしにみ顔を隠さないでください。
さもないと、わたしは穴にくだる者のように
なるでしょう。
143:8あしたに、あなたのいつくしみを聞かせてください。
わたしはあなたに信頼します。
わが歩むべき道を教えてください。
わが魂はあなたを仰ぎ望みます。
143:9主よ、わたしをわが敵から助け出してください。
わたしは避け所を得るために
あなたのもとにのがれました。
143:10あなたのみむねを行うことを教えてください。
あなたはわが神です。
恵みふかい、みたまをもって
わたしを平らかな道に導いてください。
143:11主よ、み名のために、わたしを生かし、
あなたの義によって、
わたしを悩みから救い出してください。
143:12また、あなたのいつくしみによって、わが敵を断ち、
わがあだをことごとく滅ぼしてください。
わたしはあなたのしもべです。

第144篇

144:1わが岩なる主はほむべきかな。
主は、いくさすることをわが手に教え、
戦うことをわが指に教えられます。
144:2主はわが岩、わが城、
わが高きやぐら、わが救主、
わが盾、わが寄り頼む者です。
主はもろもろの民をおのれに従わせられます。
144:3主よ、人は何ものなので、あなたはこれをかえりみ、
人の子は何ものなので、
これをみこころに、とめられるのですか。
144:4人は息にひとしく、
その日は過ぎゆく影にひとしいのです。
144:5主よ、あなたの天を垂れてくだり、
山に触れて煙を出させてください。
144:6いなずまを放って彼らを散らし、
矢を放って彼らを打ち敗ってください。
144:7高い所からみ手を伸べて、わたしを救い、
大水から、異邦人の手から
わたしを助け出してください。
144:8彼らの口は偽りを言い、
その右の手は偽りの右の手です。
144:9神よ、わたしは新しい歌をあなたにむかって歌い、
十弦の立琴にあわせてあなたをほめ歌います。
144:10あなたは王たちに勝利を与え、
そのしもべダビデを救われます。
144:11わたしを残忍なつるぎから救い、
異邦人の手から助け出してください。
彼らの口は偽りを言い、
その右の手は偽りの右の手です。
144:12われらのむすこたちはその若い時、
よく育った草木のようです。
われらの娘たちは宮の建物のために刻まれた
すみの柱のようです。
144:13われらの倉は満ちて様々の物を備え、
われらの羊は野でちよろずの子を産み、
144:14われらの家畜はみごもって子を産むに誤ることなく、
われらのちまたには悩みの叫びがありません。
144:15このような祝福をもつ民はさいわいです。
主をおのが神とする民はさいわいです。

第145篇

145:1わが神、王よ、わたしはあなたをあがめ、
世々かぎりなくみ名をほめまつります。
145:2わたしは日ごとにあなたをほめ、
世々かぎりなくみ名をほめたたえます。
145:3主は大いなる神で、
大いにほめたたえらるべきです。
その大いなることは測り知ることができません。
145:4この代はかの代にむかって
あなたのみわざをほめたたえ、
あなたの大能のはたらきを宣べ伝えるでしょう。
145:5わたしはあなたの威厳の光栄ある輝きと、
あなたのくすしきみわざとを深く思います。
145:6人々はあなたの恐るべきはたらきの勢いを語り、
わたしはあなたの大いなることを宣べ伝えます。
145:7彼らはあなたの豊かな恵みの思い出を言いあらわし、
あなたの義を喜び歌うでしょう。
145:8主は恵みふかく、あわれみに満ち、
怒ることおそく、いつくしみ豊かです。
145:9主はすべてのものに恵みがあり、
そのあわれみはすべてのみわざの上にあります。
145:10主よ、あなたのすべてのみわざはあなたに感謝し、
あなたの聖徒はあなたをほめまつるでしょう。
145:11彼らはみ国の栄光を語り、あなたのみ力を宣べ、
145:12あなたの大能のはたらきと、
み国の光栄ある輝きとを人の子に知らせるでしょう。
145:13あなたの国はとこしえの国です。
あなたのまつりごとはよろずよに
絶えることはありません。
145:14主はすべて倒れんとする者をささえ、
すべてかがむ者を立たせられます。
145:15よろずのものの目はあなたを待ち望んでいます。
あなたは時にしたがって彼らに食物を与えられます。
145:16あなたはみ手を開いて、
すべての生けるものの願いを飽かせられます。
145:17主はそのすべての道に正しく、
そのすべてのみわざに恵みふかく、
145:18すべて主を呼ぶ者、誠をもって主を呼ぶ者に
主は近いのです。
145:19主はおのれを恐れる者の願いを満たし、
またその叫びを聞いてこれを救われます。
145:20主はおのれを愛する者をすべて守られるが、
悪しき者をことごとく滅ぼされます。
145:21わが口は主の誉を語り、
すべての肉なる者は世々かぎりなく
その聖なるみ名をほめまつるでしょう。


Ⅰコリント

第14章

14:21律法にこう書いてある、「わたしは、異国の舌と異国のくちびるとで、この民に語るが、それでも、彼らはわたしに耳を傾けない、と主が仰せになる」。14:22このように、異言は信者のためではなく未信者のためのしるしであるが、預言は未信者のためではなく信者のためのしるしである。14:23もし全教会が一緒に集まって、全員が異言を語っているところに、初心者か不信者かがはいってきたら、彼らはあなたがたを気違いだと言うだろう。14:24しかし、全員が預言をしているところに、不信者か初心者がはいってきたら、彼の良心はみんなの者に責められ、みんなの者にさばかれ、14:25その心の秘密があばかれ、その結果、ひれ伏して神を拝み、「まことに、神があなたがたのうちにいます」と告白するに至るであろう。
14:26すると、兄弟たちよ。どうしたらよいのか。あなたがたが一緒に集まる時、各自はさんびを歌い、教をなし、啓示を告げ、異言を語り、それを解くのであるが、すべては徳を高めるためにすべきである。14:27もし異言を語る者があれば、ふたりか、多くて三人の者が、順々に語り、そして、ひとりがそれを解くべきである。14:28もし解く者がいない時には、教会では黙っていて、自分に対しまた神に対して語っているべきである。14:29預言をする者の場合にも、ふたりか三人かが語り、ほかの者はそれを吟味すべきである。14:30しかし、席にいる他の者が啓示を受けた場合には、初めの者は黙るがよい。14:31あなたがたは、みんなが学びみんなが勧めを受けるために、ひとりずつ残らず預言をすることができるのだから。14:32かつ、預言者の霊は預言者に服従するものである。14:33神は無秩序の神ではなく、平和の神である。
聖徒たちのすべての教会で行われているように、14:34婦人たちは教会では黙っていなければならない。彼らは語ることが許されていない。だから、律法も命じているように、服従すべきである。14:35もし何か学びたいことがあれば、家で自分の夫に尋ねるがよい。教会で語るのは、婦人にとっては恥ずべきことである。14:36それとも、神の言はあなたがたのところから出たのか。あるいは、あなたがただけにきたのか。
14:37もしある人が、自分は預言者か霊の人であると思っているなら、わたしがあなたがたに書いていることは、主の命令だと認めるべきである。14:38もしそれを無視する者があれば、その人もまた無視される。
14:39わたしの兄弟たちよ。このようなわけだから、預言することを熱心に求めなさい。また、異言を語ることを妨げてはならない。14:40しかし、すべてのことを適宜に、かつ秩序を正して行うがよい。


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